釣り人必見！エステルラインの特性と活用法を徹底解説
釣り人にとって、ライン選びは釣果を大きく左右する重要な要素の一つです。特に、ライトゲームで多用されるエステルラインは、各社から多種多様な製品が販売されています。
今回は、エステルラインの特性、使い方、そして実際の釣りでの活用法について、私の経験を交えながら詳しく解説していきます。初心者からベテランまで、きっと役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお付き合いください！
そもそも、エステルラインとは？
エステルラインとは、ポリエステル素材で作られた釣り糸です。ポリエステルの原料は、ペットボトルと同じポリエチレンテレフタレートという化学物質です。この物質を高温で溶かし、長い繊維状に紡いだものがポリエステルという素材になります。
エステルラインの主な特徴
エステルラインには、主に以下の2つの特徴があります。
* 感度の高さ：伸びが少ないため、微細なアタリも感じやすく、アジングや厳寒期のメバリングにおいて大きな武器となります。
* 比重の高さ：PEラインに比べて比重が高いため、沈みやすく、風の強い状況でもアタリを取りやすくなります。
代表的なエステルライン紹介
ここでは、代表的なエステルラインをいくつか紹介します。
ジョーカー（TICT）
エステルラインの草分け的存在とも言えるTICTのジョーカーは、私が初めて触れたエステルラインであり、最も思い出深いラインでもあります。
アジング用エステルラインの始祖とも言えるこのラインは、下記の様なエステル素材の特性が際立っています。
- 感度は非常に高い
- ラインは非常に硬い
- 全く伸びない
デビュー当時のDaiwaリールのドラグはUTDと呼ばれる、効き始めから一定のレベルでスムーズにラインが出るドラグシステムでしたが、この効き始めをフッキングした時にドラグがラインブレイクしない程度に出る調整をしておかないと、全く伸びないライン特性のせいで合わせ切れが頻発しました。
後発のラインと比較しても、当時の合わせ切れの発生数は群を抜いていました（笑）
しかし、現行のATDでは魚の引きに追従して粘り強くラインが出るため、ドラグ設定をあえて緩めにすることで合わせ切れを防ぎ、大型魚にも対応できるようになりました。
そんな扱いにくいジョーカーですが、感度は抜群で、パツパツのアジングロッド スラムUTRと組み合わせると、魚を掛けるというより刺すというイメージがしっくりくるほど、バイトからフッキングまでの時間を短縮してくれました。
ルミナシャイン（ゴーセン）
イロイロ尖った使用で扱いにくかったジョーカーは一部のマニアには支持されましたが、ポリエステルの特徴を前面に出したままではなかなか広く普及しないと考えた各社は、ジョーカーの後発ラインで様々なポリエステルの使いづらさを克服してきました。
まず、ラインの見えにくさを劇的に改善したのがゴーセンのルミナシャインです。ラインに視認性の高い染料を組み込み、視認性を大幅に向上させました。これにより、リーダーとの結束が容易になり、一時メインラインとして愛用していました。
また、合わせ切れしやすいという特徴も改善され、フッキング時の急激なライン変化でラインが若干伸びることで、合わせ切れが起こりにくくなりました。
しかし、これは逆に感度を低下させることにもなり、ジョーカーのような魚を刺す感覚は失われました。
ピンキー（３４サーティーフォー）
TICTで開発に携わっていた家邊さんが独立して作ったメーカー34（当時は色々ありました）から発売されたエステルライン、ピンキー
ルミナシャインと同様、ラインの視認性を向上させるために染料を入れてラインを染色していますが、ラインの色がそのまま製品名になっています（ピンク色）。最近DUELから「見えないピンクフロロ」というものが発売されましたが、どうやら魚にはピンク系の色が見えないため、違和感を与えにくいそうです（真偽は不明）。
また、パッケージに「あなたの釣られる魚は何gですか」と表記し、サイズに合わせたラインの号数を選べるようにしたのは画期的です。ラインのlb数の感覚がない人でも数字から安心してラインを選べるようにしたのは上手い手法だと思います。
しかし、同じサイズを釣らないとどうなるんだろう？という疑問が頭を巡り、結局リピートしないラインになってしまいました。
鯵の糸 ラッシュアワー（サンライン）
色々なラインを試してきた結果、最終的に落ち着いたエステルラインがこの鯵の糸ラッシュアワー（サンライン）です。以前からあった鯵の糸をさらに使いやすくしたラインで、各社がこれまで行ってきたエステルラインの改善点をすべて盛り込んだ上に、エステルの伸びの少なさから得られる感度も丁度いい具合に調整し、そこにサンライン独自の“しなやかさ”を加えた、ある意味全部入り仕様のようなラインと言えるでしょう。
さすがはライン専門メーカーと言える作りで、価格も手頃な上、2000番台のシャロースプールなら1本で2回巻き替えできる200m巻きで、100mの場所に残量お知らせマークがついている小技もありがたいですね。
今回は、エステルラインの特性、使い方、そして実際の釣りでの活用法について、私の経験を交えながら詳しく解説しました。
エステルラインは、感度が高く、比重も高いことから、アジングやメバリングなどのライトゲームにおいて非常に有効なラインです。しかし、伸びが少ないため、合わせ切れしやすいという側面も持ち合わせています。
各社から様々なエステルラインが販売されていますが、それぞれ特徴が異なります。自分の釣りスタイルやターゲットに合ったラインを選ぶことが重要です。
今回の記事が、あなたのライン選びの参考になれば幸いです。