釣行記を楽しみにしてくださっている皆様、こんにちは。深夜釣行.comの管理人です。
2025年の冬から2026年5月現在にかけて、瀬戸内、私のホームグラウンドである「香川県、高松市街地」周辺のショアメバリングが、かつてないほどの苦戦を強いられています。

「例年なら釣れているはずのポイントに魚がいない」 「サイズも数も、明らかに例年と違う」
そんな違和感を抱えているアングラーも多いはずです。そこで今回は、過去5年間の屋島湾の水温データをgoogleのAIにぶち込んで分析し、その「不調の正体」を科学的にあぶり出してみました。
そこに見えてきたのは、メバルの生態系を根底から揺るがす海の中の2極化でした。
まず、2025年初頭のデータに注目してください。
メバルが活発に捕食活動を行う「適水温」の下限は、一般的に10度前後と言われています。しかし、2025年2月の屋島湾は、生命維持すら危ぶまれるレベルまで冷え込んでいました。
【 2025年2月の平均水温:7.72度 】
これは、2019年の9.7度や、2024年の9.98度と比較しても「約2度以上も低い」という異常事態です。特に2月8日には【 最低水温 7.24度 】を記録。
この低水温期が長く続いたことにより、メバルの代謝は極限まで低下し、餓死や成長不良、あるいは生存のために一時的に「ショアから完全に離れ、深場の安定した水温域へ避難」せざるを得なかったと考えられます。
冬の冷え込みも深刻ですが、それ以上に異常だったのが2025年後半の「海熱」です。
本来、秋から冬にかけて水温が下がることで、メバルは産卵のために接岸を開始します。しかし、2025年の海はなかなか「秋」になりませんでした。
【 2025年9月2日の最高水温:30.05度 】
【 2025年9月の平均水温:28.75度 】
2019年の9月平均が26.4度だったことを考えると、2度以上の「熱帯化」が進んでいます。30度を超える水温は、冷水を好むメバルにとっては死に等しい環境です。
この影響で【 接岸時期の大幅な遅れ 】が発生しました。本来なら晩秋に岸寄りのウィードエリアに溜まるはずの群れが、いつまでも沖の冷たい層に留まり、産卵行動そのもののタイミングが大きく狂わされてしまったのです。
そして、今まさに直面している2026年春の不調についてです。
データを見ると、2025年の「極端な酷暑」と「極端な厳冬」のダブルパンチにより、海中のベイトフィッシュ(小魚)やプランクトンの発生サイクルが崩れている可能性が高いことが分かりました。
2025年3月の平均水温は「8.74度」と、2024年の10.39度と比較しても低く推移しました。春になっても水温の立ち上がりが不安定だったため、メバルの体力が回復せず、ショアに刺してくる個体数が激減している……。これが、今私たちが直面している「釣果の乏しさ」の正体ではないでしょうか。
今回のデータ分析から言えることは、これまでの「○月だからこのポイント」という経験則が通用しなくなっているということです。
【 今後の狙い目としての考察 】 ・例年よりも「一歩深いレンジ」を丁寧に探る ・潮流が速く、水温が安定しやすいエリアを優先する ・ベイトの発生が遅れていることを考慮し、ルアーサイズを落とす
海の中の季節は、確実に進んでいます。しかし、その歩みはこれまで以上に「歪(いびつ)」です。
この厳しい状況を嘆くのではなく、データから変化を読み解き、次の一手を探る。それもまた、メバリングというゲームの醍醐味かもしれません。
厳しいシーズンは続きますが、またあの「メバル独特の重量感ある引き」に出会える日を信じて、フィールドに通い続けましょう。
それでは、また次回の釣行で。
香川県の過去の水温は県のホームページからPDF形式でダウンロード可能です。
じっくり見ていくと次回の釣行の新しいヒントが生まれるかもしれません。
https://www.pref.kagawa.lg.jp/suisanshiken/joho/old-suion.html