釣具店が一年で最も暇になると言われる2月、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はというと、なかなか釣りに行けていません。今月は釣行回数を減らし、春先からの釣りの準備や、Googleマップで高知、徳島、淡路島方面の釣り場探し、書きかけのブログを完成させて連続投稿するなど、室内作業に時間を費やしていました。しかし、そろそろ本格的にメバルを狙いに行こうと思っています。
今回は、2月のメバルについて、水温の観点から解説します。
屋島湾の2月の水温グラフ
上記のグラフは、屋島湾における2025年2月の水温変化を示したものです。黒い線が日平均水温、赤い線が平年水温を表しています。それぞれの算出方法は以下の通りです。
- 日平均水温: 48回/日(30分間隔)の平均値。
- 平年水温: 1993~2019年までの各観測日における平均値。
このグラフから、釣りをする上で注目すべき点は主に3つあります。
- 急激な水温変化: 今月は2月4日から8日の4日間で、なんと1.5℃も水温が低下しています。魚の温度に対する感覚は人間の10倍程度と言われており、海水温の1℃の上下は、人間にとっての気温10℃の上下に相当します。つまり、1.5℃の低下は15℃の気温低下に相当し、晩秋→真冬の寒さに匹敵します。この期間に高松でのメバル釣りの情報が極端に減ったのも頷けます。
- 平年水温が8℃を下回っていること: 一般的に、メバルの適水温は12℃~16℃と言われています。グラフの期間では、最低気温が7.3℃と適水温を大きく下回っており、メバルの活性が著しく低下していることが伺えます。水温低下は魚の代謝機能や消化機能も低下させ、メバルが餌を食べる時間も極端に短くなります。
- 水温の不安定な変動: 低水温でも安定した日が続けば魚も慣れて釣果が上がることがありますが、2月は水温が上がったり下がったりと不安定な状況が続いています。瀬戸内海は閉鎖的な海域であるため水温変化が大きく、天候の影響を受けやすいのです。
こんな状況が続いている為、
メバル=冬
と言うイメージがありますが、2月はとても難しい時期だと言えます。
2月のメバルをどう狙うか
2月はメバルが餌を食べる時間が短く、活性も低い時期です。アフタースポーンの影響も重なり、天候も安定しません。このような状況で釣果を出すためには、様々な要素を考慮する必要があります。
- 釣行時間: 一日の水温変化を考慮し、日没後の比較的暖かい時間帯を狙いましょう。
- 釣り場: 潮流が激しい場所ではなく、一定時間だけ潮が動くような場所が短い時合を把握しやすくなります。
- 狙い方: 飛距離を出し、広範囲を探れるフロートを使用した釣りが有利です。少しでも多く口を使わせるために、匂いやアピール力の強いルアー、ワインドアクションが可能なルアーも有効です。
- ルアーを通すライン: 中層を全て捨てます。ボトムギリギリトレースか表層直下トレース、のどちらかに絞ります。表層直下は、この時期の主食アミを食べに浮いた魚を狙うため、ボトムギリギリは動かない魚に無理やり口を使わせるため。良い流れの出ない時間帯はボトムで、バイトを探しながら、壊れそうなモチベーションを維持しながら、流れを把握する。良い流れが出ると表層をフロート又はアミパターンを模したプラグを広範囲に放り込む。こんな釣り方が有効です。
- アクション: ボトムでは、小さいアクションを入れてその後、全く巻かずにテンションが取れなくなるギリギリまでライン操作でフォールさせる。表層はプラグ又は、フロートで、ラインスラッグを回収した後放置するぐらいの超々デッドスローが流れの変化を把握しやすく、流れてくるアミを演出でき、尚且つモチベーションを保てるのでお勧めです。
天候が安定すると、2月でも数が出る日も(サイズは、、、、ですが)
2月のメバル釣りは、水温変化を読み解き、状況に合わせた戦略を立てることが重要です。この記事を参考に、ぜひ厳寒期のメバル釣りに挑戦してみてください。
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