真冬、昼間にルアーのターゲットとなるヒラメ、ネットで検索するとサーフのイメージが強いこの魚ですが、サーフが無い高松周辺でも、沖に砂泥地が多いため、意外といろんな場所で釣れています。今回は真冬にヒラメを狙い始めて数年の駆け出しヒラメ釣り人の管理人が過去の釣果から高松のヒラメゲームを解説します。
主にヒラメを狙っている時期が11月~2月となります。
何故この時期が良いかと言うと、ベイトと海底の状況の2点がヒラメを狙う時に丁度よくマッチするからです。
まずベイトですが、高松周辺は初秋~年末にかけて岸際にベイトとなる魚が非常に多くなります。ヒラメもベイトの接岸に合わせて、射程距離内で狙える個体数が増えてくる為、単純に魚に出会える機会が多くなります。
次に海底の状況ですが
11月~2月は、真夏の高水温によって、海底の海藻類が完全に無くなる時期でもあります、こうなると足元では防波堤の岩が露出し、その先はヒトデしかいない砂泥面がむき出しになる場所が多くなるわけですが、こうなるとボトム中心に狙うルアーが海藻を引っ掛ける事も無くなり、釣りやすくなります。この時期は海藻が生え始める2月下旬まで続き、その後はフックに海藻が絡んでくる状況になり、逆に海藻が生える事により岸際の個体数が増えるメバルが釣れ始めるので、私のヒラメシーズンは終了になります。
ただ、2月以降が釣れない訳でもなく、ボトムにあてずに海底ギリギリをゆっくり引いたり、ショアラバで狙うと、まだまだ釣り自体は成立するようです。
昼間はあえて書く必要もないぐらいどこでも釣れます。変に1ポイントに拘り、同じ場所で動かずに釣りをするよりは、できるだけ広範囲をランガンし、飛距離も出せるだけ出して、1日にチェックできる面積を増やした方が魚は出やすくなります。
逆に夜は、常夜灯が絡む場所に寄って来る傾向があるようで、海面を照らしている常夜灯周辺のボトムに絞ってランガンすると、ポイントを絞りやすくなると思います。
ボトムを検知し易い感度と、十分な遠投性があるロッドを選ぶと、釣りやすくなります。以前はシーバスロッドを使用していたんですが、シーバスロッドだと遠投性とルアーの操作性は問題ないんですが、ボトム検知能力が落ちてしまうんです。
そんなわけで、今使用しているロッドは DAIWAのオーバーゼアAIR109MⅬを使用しています。このロッドはシーバスロッドとサーフロッドのハイブリッドと言う微妙なコンセプトで開発されたロッドで、そのあまりにも微妙な立ち位置と乱立するオーバーゼアシリーズ自体のコンセプトが中途半端な存在になってしまうわけか見事に数年前にラインナップから消滅したロッドですw
ラインナップの消滅は残念ですが、このロッドホントに使い易くて、10フィートのロッドを片手て操作できる軽さ、十分にルアーをロッドに乗せてしなるように射出できる遠投性、砂泥地のボトムタッチを正確に伝えてくれる感度を高いレベルで実現しています。残念な点を言えばバッド事態の粘りが弱く、鰤などの大型魚をかけてしまうとよせるのが大変なことぐらいでしょうか。
リールは5000、4000番台のそれほど高価じゃない物で十分だと思います。私はロッドの色に合わせたいと言う理由だけで海外DAIWAのFUEGO LTを使っています(中身は赤いフリームスです)。
ラインに関しては、未だに良い回を持っていませんが、1.2号あたりの物を使用しています、一度青物と共用しようと1.5号まで上げたことがあるんですが、飛距離がはっきりと落ちました、1号以下を使用するとさらに飛距離は伸びる(サーフフィネスだと0.8号でも十分です)んですが、高松でこの時期にルアーに食ってくるヒラメのサイズが50cmを超えてくる為、少しチキンになって1.2号な訳です。
ルアーは、専用ジグヘッドにワームがセットされた、DUOのハウル、メジャークラフトの浜王、Amazonで売ってる偽ハウル、コアマンのVJなどを使用しています。
これらの特徴と使い分けですが、
最も使用頻度の高いルアーです。 ハウルは、泳ぎだしが早く、ボトムタッチを絡めたストップアンドゴーがとてもやりやすく、様々な場面で汎用的に使えます。 ネットでの実釣記事も多く、動画から水中アクションを想像しやすいのも利点です。 ただ、私が普段使うヒラメルアーの中では最も値段が高い物になるため、根掛かりが外れない時の絶望感はかなりの物です。
あえて、偽ハウルと呼称しているこのルアーはAmazonや中国通販で、ハウル1本分の値段でなんと5本も買えてしまうコスパに優れたルアーです。 初場所でのボトムサーチ用、沖に根がある場所で使用します。 見た目はハウルそっくりなのですが、素材が硬く伸びないため、泳ぎだしが遅く、もっさりとした動きになるため、ワーム部分だけハウルの物に差し替えて使っています。 あとフックは、おまけ程度と思ってください。 全く錆びない不思議な素材なのですが、5本中5本とも針先が丸いという、とんでもないフックでした。 1日に何度も無いチャンスを逃さないために、フックの交換は必須です。
ハウルと比較して、テールが大きく、アピールの強い浜王、値段もハウルに比べ安価で、ラインナップも14gから28gまで揃っています。 高松だと何故か置いてある種類が少なく、扱ってない釣具店もあり入手しづらいのが欠点です。
ヒラメを釣り始めた頃はこのVJ-16を使っていました。
シーバス釣りにおいては絶大な釣果を叩き出すVJは当然ヒラメも好反応な訳ですが、当時のラインナップでは16gしかウェイトがなく、飛距離と沈下速度という面では他のルアーの方が使いやすかったため、徐々に使用頻度が落ちてきました。
今はVJ26、VJ28も発売されていて、やりやすくはなっていますが、なんせ値段が高いのと、入手性が悪いので登場回数は少なめです。
これは人それぞれだと思いますが、海底に張り付いて自分の上を通過する餌を待ち伏せしているヒラメに気付いてもらいやすくするために、私は、常にボトムを意識した下記の3パターンの動かし方で釣っています。
フルキャスト後ボトムを取って、リーリング開始、リールを巻くスピードはリーリングを止めると1秒以内にボトムタッチできる速度を維持します。釣り人とルアーとの距離が近づくほど浮き上がりが早くなるので、ロッドの角度を調整しながら1秒ボトムタッチを維持します。バイトは突然出ますがキャスト回数に対するバイト回数は他魚に比べて少ないので根気よく場所を少しずつ変えながら、魚を探していくのにこの方法が有効です。
上記の方法でバイトが出ない場合やバイトが出たのに乗らなかった時に使用します。ショアラバと同じような使い方ですが、あまりルアーが泳ぐ層を上げすぎず、ボトムタッチの回数を出来るだけ多く稼げるように意識します。ボトムタッチ後は直ぐに巻き始めてください。魚のバイトはボトムタッチ後の巻き始めが多いように感じます。
以前目の前でヒラメ3連続と言う信じられない釣果を見せつけられた人が使ってた方法。もう完全にチヌのボトムズル引きです。常にボトムタッチの状態でズルズルスローペースで引くだけ。知らないポイントではリスクが高いですが、海底地形を把握している場所且つ海藻が生えていないシーズンでは最もやり易く釣果がでるアクションです。
いかがだったでしょうか?今回は高松の真冬のヒラメ釣りについて解説しました。
高松の冬のヒラメ釣りは、手軽に楽しめる魅力的な釣りです。ぜひこの記事を参考に、チャレンジしてみてください