25カルディアが発売され、早くも話題沸騰ですね!カルディアは毎回毎回発売される度に買い替えを繰り返していて、この買い替え周期も長い物で4回目になってしまいました。
そこで、発売から4年間、一度もメンテに出さず、釣行後にスプレーで水洗いするだけで、1年中使いまくった21カルディアのインプレを書きます。
また、最後には4年間一度も開ける事の無かった禁断のモノコックボディの御開帳画像もありますので、少しの間おつきあいください。
当時番手の選定にやたら悩みました。
と言うのも2500番は、海水淡水問わず様々なライトゲームに対応する汎用性の高い番手だけに、とにかく種類が多く、FC LT 2500S、LT2500、LT2500S、LT2500S-XHとなんと4種類もあったんです。
この種類の多さは25カルディアでも健在で、21カルディアの4種類にFC LT2000S-Hが加わって5種類になっています。
使用用途は、冬場はメバル用のサブリール、春はバス、夏はシーバスとチヌのトップゲーム、秋はバス、シーバスと年中使う機会があることから、まずFC LTは2500番といってもボディサイズが一回り落ちるので、メバル以外の魚には不向き、無印LT2500はこんなに糸巻き量いらないんでパス、2500S-XHは巻き取り長さが87cmとハイギア自体は嫌いじゃないんだけど、普段使う2500と感覚が異なるのでパス、と消えていった結果最後に残った2500Sになったんですが、ここで21カルディアの気に入らない点が1つ、それがハンドルノブ、じつはさらに1つ前のカルディアの2500SのハンドルノブはHG-T(T型のハンドルノブ)だったんです。このハンドルノブが握りやすく結構気に入ってたんですが。21カルディアになってこのノブが採用されてる番手が3000番からになってしまいました。
多分HG-Iライトの方が重量が軽く、2500番ならそこまで要らないだろうと言う考えでの変更だと思いますが、、、使い慣れてただけに残念でした。
ハンドルノブの形状は25カルディアでは無印2500だけはHG-Tになっていたので、少なからず私の様な人がいたんだと思います。
一番使用頻度の多い番手だけに、淡水、海水共に色々な魚を出してくれました。
小型ミノーの連続ジャークに喰いついてきたシーバス
何と間違えて食ったんだ?滅茶苦茶ドラグを出したボラ
トップのチヌゲームにも丁度良い番手でした
ラバージグでのバスにも丁度良い
これまでカルディアのボディには、DAIWAが大好きなカーボン素材ZAIONが使われていましたが、21カルディアのボディ素材はZAIONV(ザイオンブイ)に変わりました。
ZAIONVはDAIWAのボディ素材だとZAIONとDS5の中間にあたる素材で、ZAIONVはZAIONに比べ炭素含有量が少なくなっており、一般的には炭素、含有量が多いほど強度は上がり、加工はしにくくなるといわれてます。
なので、初期のZAIONモノコックボディのルビアスはアルミに比べ加工が大変だったそうです。ZAIONVは加工のしやすさと、リールに必要な強度を上手にバランスを取ってデビューさせたボディ素材とも言えます。
ボディ素材の強度で言うとザイオン>ザイオンV>DS5 になるそうで、このボディー素材の登場で、カルディア、フリームス、レガリスがZAIONVを採用し、DS5だったリールも強度が一段あがったと言えます。
ただ、カルディアだけを取っていると、これまでZAIONだったボディ素材が1段下の素材になるので、正直これってデチューンではと購入前は思っていましたが、実際使用してみると素材の違いは全く感じず、普通に十分実用に耐える物だと感じました。
これが、21カルディアの最大の売りだったんじゃないでしょうか?
イグジスト、ルビアスに採用されていたモノコックボディがカルディアに。
モノコックボディとは従来のボディカバーをネジで数か所固定してドライブギアを支持する方式だっったものを、ボディ自体に直接プレートをねじ込んでギアを支持する構造にしたモノで、部品点数の削減、ボディ剛性の向上、気密性の向上を確保する画期的な技術。
21カルディアは、ボディ素材が1段下になってしまったものの、モノコックボディを手に入れた事による。ボディ全体のパフォーマンスUPが非常に良いレベルで機能していると感じています。そのため、ボディをZAIONVに落とし、モノコック化すると言う手法は、この価格帯のリールではコストと性能をいい具合にバランスをとった最適解とも言えます。
実際の釣行でも何を間違ったのかルアーに喰いついた巨ボラと対峙しても、ボディーのたわみや巻きが重くなる感覚が無かったので、この効果は大きかったんだと思います。
そして、もう1つのメリットが気密性の確保、これまでのDAIWAのリールはメインシャフトこそマグシールドで守られているものの、ボディカバー部分はネジ止め部分も多く、真夏の車内にリールを積んだまま放置したり、ボディにジャバジャバ水をかけると次に使う時になんだか感覚が変になる事がありましたが、モノコックボディになってから、これらに関しては、飛躍的に耐久性が向上したと感じています。
モノコックボディは、下記の様な特殊な工具を使用すると簡単にボディカバーを開くことが出来ます。
まるまる4年間ノーメンテで使ってきたカルディアのボディ内はこんな感じです。グリスの変色はあるものの、海水や埃の侵入は見られず、予想してた以上に綺麗な中身でした。モノコックボディ化+逆転レバーの廃止で、ボディ側に海水や埃が侵入する経路を完全に断ったメリットはかなりの物でした。
21カルディアは、ザイオンVとモノコックボディの組み合わせにより、耐久性と剛性が大幅に向上した名機と言えるでしょう。長年使い続けても、全くへこたれないタフな相棒でした。そして、25カルディアもさらなる進化を遂げているようなので、非常に楽しみです!