Takamatsu Multi Luare Fishing Blog

2025年4月の釣果まとめ

シーバス御一行様、春の遠足にでも行かれたのでしょうか? 海での釣果は寂しい限りでしたが、陸では嬉しい出会いがありました。そんな4月の釣果報告です。

コノシロ付きシーバスは幻か?

3月までは良型のコノシロ付きシーバスが釣れ続いていた地元のポイント。しかし、4月に入るとベイトの群れが散ってしまったのか、朝マズメのゴールデンタイムでの釣果が激減しました。

夜明けが早くなり、5時頃にはすっかり明るくなる中、4月初旬こそ何度かアタリがあったものの、2週目の朝練ではまさかのノーバイト。そして3週目には、シーバスの姿を全く見ることができませんでした。

春の海は試練の連続?不調のメバル

4月に入り、水温の上昇とともにメバルの活性も高まるはず…そう期待していたのですが、今年の春メバルは全くと言っていいほど顔を見せてくれません。

原因として考えられるのは、やはり今年の冬の厳しさ。1、2月には近年まれに見る低水温が続いたため、ショアから狙える水深の浅いエリアに接岸するメバルの数が極端に少なかった影響が、今も尾を引いているのかもしれません。とにかく、ロッドに伝わる生命感が乏しい日々です。

どうやらこのメバルの不調は、高松周辺の比較的浅いエリアに限った現象のようで、サンポート周辺や庵治半島といった水深のあるエリアでは、例年通り良型のメバルが釣れているという情報も耳に入ってきます。しかし、なかなか気軽に遠出できる状況でもなく、地元ポイントで粘っては不完全燃焼で終わる釣行が続いています。

例年のパターンであれば、5月のゴールデンウィーク終盤あたりからシャローのメバルは産卵を終えて沖へと移動し始めるのですが、今年はまだ平年水温よりも1度低い状況が続いているとのこと。もしかしたら、5月に入って水温が安定すれば、状況が一変する可能性も秘めているかもしれません。最後の希望を託し、今後の釣果に期待したいと思います。

魚を諦めて春の恵みを探す旅へ

メバルの釣果も期待外れ。頼みの綱だったシーバスまで姿を消してしまったため、この日は潔く竿を置き、春の味覚を探す小さな冒険に出かけることにしました。

春の味覚①:山菜の王様「タラの芽」

毎年3月下旬から4月にかけて、力強い新芽を出すタラの木。

西向きの日当たりの良い斜面に群生していることが多く、そのトゲトゲとした外見は少々手が出しにくいのですが、この時期に顔を出す新芽は、天ぷらにすると格別です。口に入れた瞬間に広がる、アーモンドのような独特の香ばしさはまさに春の息吹。釣りの後、長年通っている地元のタラの芽ポイントをいくつか巡り、気がつけばクーラーボックスは新鮮なタラの芽でいっぱいに。自然の恵みに感謝です。

春の味覚②:潮の香りが食欲をそそる「ワカメ」

同じく3月下旬から4月にかけて旬を迎えるワカメ。収穫時期が遅れると葉が硬くなり、風味も落ちてしまうため、伸び始めの干潮時を狙って収穫するのが鉄則です。

収穫に必要なのは、100円ショップで購入した小型の鎌と、古くなったタモ網の柄を組み合わせた自家製アイテム。干潮時にワカメの根元を鎌で丁寧に切り取り、茎ごと優しく巻き上げるように収穫すると、美しいワカメを傷つけることなく持ち帰ることができます。潮の香りをたっぷり含んだ採れたてのワカメは、味噌汁や酢の物など、食卓に春の彩りを添えてくれます。

一転して好調!春の野池バスゲーム

海の釣りが不調続きの中、唯一気を吐いてくれたのがブラックバス釣りでした。スポーニングを意識した大型のバスが狙える春のバスフィッシング。今シーズンは、あえて実績のあるメジャースポットを避け、プレッシャーの低い小規模な野池の新規開拓に力を注ぎました。

水温がまだ上がりきらない4月は、野池の透明度が高く、岸際を歩きながら魚影を探すのも楽しい時間です。そして、新たなポイントで初めて見えバスを発見した時の喜びは、何物にも代えがたい瞬間です。

こちらからバスの姿が見えているということは、当然バスもこちら側の存在を感知しているはず。そこで重要なのは、いかに気配を消して近づき、一撃で仕留めるかというステルスアプローチです。地面に体を這いつくばらせるように近づき、バスの視界に入らない場所から静かにルアーをキャスト。数回アクションを加え、バスがルアーに興味を示すのを待ちます。

これが人気フィールドのバスだと、ルアーを動かした瞬間にチヌのように猛スピードで逃げ去ったり、完全に無視を決め込んだりすることが多いのですが、スレていない野池のバスは、意外なほど素直にルアーに反応してくれることが多いのです。

この時期に私が頻繁に使用するのが、1.8gのジグヘッドにスワンプクローラーをセットしたジグヘッドワッキーリグ。中層付近を漂わせるようにアクションを加え、寄ってきたバスがゆっくりとルアーを咥えた瞬間が勝負です。少しだけ間合いを置いてから渾身のフッキングを決めると、バスは豪快なエラ洗いを披露してくれます。

今月は、新規開拓した2つの野池で嬉しい釣果を得ることができ、バスに限ってはまさかのダブルスコア。真夏のような暑さもなく、のんびりとした午後の時間からでも十分に楽しめる野池のブラックバス釣りは、海の不調に沈んだ私の心を癒してくれる、かけがえのない存在となりました。

バス釣り合間に中華ベイトフィネスリール「GIUドラゴン」とFishman「Beams blancsierra5.2UL」を試してみた!

先日、いつものバス釣りを楽しんでいる合間に、ふと試してみたくなったのが、中華製ベイトフィネスリール「GIUドラゴン」。なんとこのリール、1gという超軽量のジグヘッドもストレスなくキャストできるという謳い文句に惹かれたんです。そこに、釣り仲間が絶賛していて、以前から気になっていたFishmanの「Beams blancsierra5.2UL」を借りて組み合わせてみました。

さて、肝心のキャストフィールですが、最初はやはり少し戸惑いました。普段使っているロッドとの違いから、サミングのタイミングやロッドの振り幅を微調整する必要があったんです。しかし、数投するうちにすぐに慣れてきて、ピュッと振り抜くと、1gのジグヘッドが想像以上にスーッと伸びていくのが分かります。狙ったピンスポットに吸い込まれるようにルアーが着水したときは、思わず「おっ!」と声が出ました。本当に気持ちの良いキャストフィールです。

まとめ:海は我慢の時、陸で癒しを求めた4月

4月の釣果を振り返ると、まさかのシーバス不発、メバルも不調という厳しい結果となりました。長年通い慣れた海で思うような釣りができなかったのは残念でしたが、その代わりに春の味覚であるタラの芽やワカメを収穫するという、普段とは違う楽しみを見つけることができました。そして何より、新規開拓に挑んだ野池のブラックバス釣りで、嬉しい釣果に恵まれたことが、この時期の唯一の救いだったと言えるでしょう。

自然相手の釣りは、常に変化と挑戦の連続です。海の状況が厳しくても、視点を変えれば新たな発見や喜びがある。今回の4月は、それを改めて実感する月となりました。5月に入り、海の状況が好転することを願いつつ、これからも様々な釣りに挑戦し、その魅力を発信していきたいと思います。


4月に活躍したアイテム

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