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「うどんの街・高松が眠りにつく頃、瀬戸内海は本当の主役が動き出す時間。鏡のような海面に、街灯の光がスッと伸びる『メバル凪』の夜。そんな夜に、わずか1gのジグヘッドに伝わる『コンッ!』というあの衝撃を味わいたくないですか?今回は、高松アングラーの特権、ライトゲームの王道メバリングを徹底解説します。
高松エリアでメバルが狙えるのは、例年11月から翌年6月頃まで。 メバルは高水温を嫌う魚です。水温が20℃を超える5月頃から、徐々に沖の深場へと移動する個体が増え、梅雨明けには岸辺から姿を消します。
その後のシーズンサイクルは以下の通りです。
しかし、近年はこのサイクルに変化が起きています。水温上昇の影響で全体的に時期が後ろ倒しになっており、以前は11月に釣れ始めていたのが、今年はなんと1月になってから。
接岸が遅れる一方で、春の水温上昇は早まっているため、年々メバルを楽しめるシーズンが短くなっているように感じています。
高松のメバリングは、季節によってベイト(餌)が激しく入れ替わります。「今、メバルが何を偏食しているか」を見極め、タックルを最適化することが釣果アップの絶対条件です。
この時期の主食は、水面を漂う極小の「アミ」。攻略の鍵は、とにかく動かさないことです。
春の気配と共に、小魚を追う大型個体が動き出します。
数・型ともに狙える最高潮の時期。ここで差が出るのは「狙う個体の選別」です。
表層でパチャパチャとボイルする音に惑わされてはいけません。特に常夜灯下のボイルは小型が多く、本気でサイズを狙うなら無視する勇気も必要です。
5年以上生き抜いた大型メバルは、楽をして餌を獲る方法を知っています。「流れが当たる波止の先端」など、待っていれば餌が運ばれてくる一等地に陣取っています。
ハイシーズンのタックル: この時期、海底ではワカメが急成長します。引きの強い大型をワカメに潜り込ませず一気に引き剥がすため、強めのロッドとPEラインの組み合わせが一択となります。
攻略のポイント: 激流そのものではなく、流れの中に生じる「変化点(ヨレ)」を探します。魚を釣ろうとするのではなく、その変化点にルアーをできるだけ長く留めることを意識してください。
「梅雨メバル」という言葉を聞いたことはありますか? 梅雨の長雨で一時的に水温が下がると、一度は深場へ落ちかけた個体が、再びライトルアーの射程圏内へと戻ってくることがあります。この時期は天候や潮位で魚が大きく移動しますが、一度パターンを掴めば大型の連発も狙える、非常にエキサイティングなシーズンです。
高松エリアで梅雨メバルを攻略するための2つの絶対条件を解説します。
高松はシャロー(浅場)が多いエリアですが、市内中心部や東部には、急激に水深が落ち込むポイントが点在します。深場が近くにあることで、メバルは水温変化に合わせて素早く移動できるため、この時期の格好のポイントとなります。
この時期、狙うべきストラクチャーは大きく分けて2つです。
「足元」という名の盲点 意外と見落とされているのが、岸壁の足元です。夜の暗がりにできる岸壁の影は、ガラモと同様にメバルの絶好の潜み場になります。 ※注意点: 足元狙いは非常に繊細です。ポイントに近づく際に自分の影を水面に落としたり、ライトをチラつかせたりすると一瞬で警戒されます。「ポイントに入ったら、まずは灯りを消して足元から探る」のが、熟練者がこっそり実践している裏技です。
水面まで伸びる「ガラモ」 ワカメが枯れる5月頃から成長し、6月には水面まで達します。特に「流れのヨレ」に生えているガラモは、大型メバルにとって最高の隠れ家。日中にガラモの位置を把握しておき、夜間にそのキワをデッドスローで通すと、モンスター級に出会える確率が飛躍的に上がります。
高松のメバリングは、0.6gのジグ単から15gのフロートリグまで、状況に合わせて極端な攻め分けが求められます。しかし、繊細なジグ単ロッドで重いフロートは投げられず、逆にパワーロッドでは1g以下の操作感は失われてしまいます。
私がこの激しい変化に対応するために使い分けている、信頼の3タックルを紹介します。
私の釣行で最も出番が多い「右腕」です。驚くべきは0.5g〜12gという異常なまでの適応ウェイト。1g以下のジグ単からプラグ、メタルジグ、フロートまで、これ一本で高次元にこなせます。 万能竿にありがちな「だるさ」もなく、感度も良好。その日の状況を把握し、価値ある最初の1匹をひきずり出すための、なくてはならないタックルです。
「どうしても極小バイトが取れない」「隣では釣れているのに自分だけ当たらない……」そんな悶絶する状況で投入するのがこの一本。 名前の通り、その場にいるメバルをエラディケート(根絶)してしまうほどの「絡めとり性能」を誇ります。ティップが柔軟に入り、飛距離も出る。正直、魚が勝手に掛かるので「釣った感」は薄いのですが、ボウズを回避し、意地でも魚を出したい時の最終兵器です。
尺クラスの気配がある時や、キビナゴパターンの大型狙いで投入する最強タックル。 感度に優れているのはもちろん、特筆すべきはそのバットパワー。一度掛けたら絶対に主導権を与えず、抜き上げまで安心して持ち込めます。過去、このパワーに何度救われたかわかりません。デカメバルを獲るための、私の「守護神」的な存在です。
いかがでしたでしょうか。 高松のメバリングは、季節や潮、そしてベイトに合わせて自分自身をアップデートさせていく、最高に奥が深いゲームです。
繊細なアミパターンで悶絶するのも、ハイシーズンの激流の中で大型を仕留めるのも、すべてはこの豊かな瀬戸内海があるからこそ。今回ご紹介した攻略法やタックルが、皆さんの「記憶に残る一匹」に繋がればこれほど嬉しいことはありません。
今夜も高松のどこかの海辺で、皆さんと良い釣りができることを楽しみにしています。