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Re:ゼロから始めるSUPフィッシング Episode.3:無法者のSUP釣行記!瀬戸内海の激流に挑む

前回の【Re:ゼロから始めるSUPフィッシング Episode.2】では、SUPフィッシングに最低限必要な安全装備をご紹介しました。もちろん他にも便利なアイテムはたくさんありますが、今回はついに、私が初めてSUPフィッシングに挑戦した際の体験談をお届けしたいと思います。

ただし、冒頭で強くお断りしておきます。この記事の著者は、周囲にSUPフィッシングをする仲間が一人もいない、全くの独学です。そして、若気の至りとも言える無謀な冒険心から、たった一人でSUPに乗り込み、瀬戸内海へと漕ぎ出してしまいました。

したがって、これから語る内容は決して安全なSUPフィッシングではありません。 一歩間違えれば重大な事故につながりかねない、危険なSUPフィッシングの記録です。もし今後、香川県でSUPフィッシングを始めたいという方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。微力ながら、安全に楽しめるようサポートさせていただきたいと思います。

初めてのポイント選び – Google Mapを頼りに

必要な安全装備を揃えた私は、いよいよSUPフィッシングができそうな場所をGoogle Mapで探し始めました。

SUPの良いところは、軽量で持ち運びが容易なため、砂浜や階段状のスロープなど、海面にアクセスしやすい場所であれば、比較的どこからでも出航できる点です。しかし、漁港のスロープは漁師さんの仕事場であり、駐車などの問題も発生しやすいため、避けるのが賢明でしょう。

となると、やはり砂浜からの出航が良さそうです。砂浜…砂浜…とGoogle Mapを眺めていると、庵治半島の先端付近に、駐車場やトイレも近く、SUPが出せそうな良さげな場所を発見しました。そして、私のSUPデビュー戦の地に選んだのは…

香川県有数の激流ポイント、庵治町の竹居でした。

今後、香川でのSUPフィッシングポイントも紹介していく予定ですが、竹居はSUP初心者には決しておすすめできない危険な場所です。まずは、このポイントがいかに危険であるかを説明させてください。

危険な理由その1:予測不能な激しい潮流

庵治半島周辺の潮流は、主に瀬戸内海の潮の流れに大きく影響を受けます。瀬戸内海では、潮流は一般的に東西に流れ、満潮時には東から西へ、干潮時には西から東へと流れます。

竹居は庵治半島の先端に位置するため、これらの潮流の影響をまともに受けます。特に小潮から大潮にかけては、必死にパドルを漕いでも、少しでも気を抜くと簡単に潮流に乗って流されてしまいます。実際、東は鎌野漁港、西は庵治漁港あたりまで、あっという間に流されることも珍しくありません。

瀬戸内海は約6時間ごとに潮の流れが変わるため、最悪流されても転流を待てば元の場所に戻れる可能性はあります。しかし、潮流の知識がないままこのポイントで出航してしまうと、「とにかく流されて帰れない!」という恐怖を味わうことになるでしょう。 今でこそ潮の流れを読んで、パドルを漕がずに釣りを楽しむこともありますが、潮流が読めないうちは絶対に沖に出るべきではありません。

危険な理由その2:大型船の危険な航路

さらに恐ろしいことに、竹居の沖合は大型船の航路となっています。もし航路内で釣りなどしようものなら、全長100メートルを超えるような巨大な船が、SUPでは到底避けられないスピードで次々と行き交っているのです。当然、このような船が立てる波に巻き込まれたり、直接衝突したりすれば、一瞬で全国ニュースの仲間入りです。

最近では、スマートフォンのアプリで大型船の現在地をリアルタイムに確認することもできますが、そんな情報に気を配りながらのんびり釣りをする余裕などありません。ここは本当に危険な場所です。

危険な理由その3:局地的に吹く強風

最後にもう一つ、竹居の恐ろしさを語らせてください。ウェザーニュースやYahoo!天気などの天気予報で無風と出ていても、庵治半島の先端では局地的に3メートル以上の風が吹くことがあります。木が大きく揺れるほどの風や、海上で波が三角になり始めたら、どんなに釣果がなくてもすぐに陸に上がってください。

風は潮流のように予測が難しく、特に流れと同じ方向に吹く風や、沖へと押し出す南向きの風が吹くと、冗談抜きで帰宅困難者になります。


今回の記事は、私の無謀なSUPフィッシングの始まりを記録したものです。決して安全を推奨するものではありません。SUPフィッシングを始める際は、安全に関する知識をしっかりと身につけ、経験者と一緒に行動するようにしてください。

次回の【Re:ゼロから始めるSUPフィッシング Vol.4】では、こんな危険なポイントで、果たして魚を釣ることができたのか!?衝撃の初釣果をレポートしたいと思います。乞うご期待ください!

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