前回の【Re:ゼロから始めるSUPフィッイング Episode.1】では、アリエクスプレスで見つけた格安SUPで、初めて海へ漕ぎ出すまでの道のりをご紹介しました。今回は、SUPフィッシングを安全かつ快適に楽しむために、絶対に揃えておきたい必須アイテムについて解説していきます。
一見手軽に見えるSUPフィッシングですが、安全に楽しむためには、一つひとつが重要な役割を持つアイテムをしっかりと準備する必要があります。「SUPにロッドと少しのタックルを積んで、気軽に海へ!」と考えている方は、ぜひこの記事を読んで、海に出てから慌てることのないように備えてください。
1.ライフジャケット
これはもう、SUPフィッシングにおいて絶対に必要な装備です。落水時の浮力確保はもちろんのこと、SUPの上は収納スペースが限られているため、ルアーケースやプライヤー、ラインカッターなどの小物を収納できるジャケットタイプが非常に便利です。
一方で、インフレータブル(膨張式)タイプのライフジャケットは、SUPの上では推奨しません。 不用意な膨張のリスクや、必要な時に確実に膨らまない可能性も否定できないため、安全性と利便性を考慮すると、浮力材が入った固定式のジャケットタイプを選びましょう。
2.リーシュコード
SUPを購入すると、セットで付属していることが多いリーシュコードも、絶対に欠かせないアイテムです。潮流の速いポイントで万が一落水した場合、リーシュコードがあればボードが流されるのを防ぎ、釣り人が海に取り残されるという最悪の事態を回避できます。
サーフィンなどでは足首に巻くのが一般的ですが、私の場合は、ラインと絡まって不慮の事故を引き起こすのを避けるため、SUPの後端からライフジャケットの背中部分に接続しています。接続方法は個人の好みや安全性を考慮して選択してください。
3.セーフティフラッグ
あまり馴染みのないアイテムかもしれませんが、遠くからSUPの存在を明確にするために非常に重要な役割を果たします。海面に浮かぶSUPは、大型船はもちろん、小型の船舶からも視認されにくい場合があります。もし、スピードの出ている船舶とSUPが衝突してしまったらどうなるか、想像に難くありません。
自身の安全を守るためにも、セーフティフラッグを立てて、周囲に自分の存在をアピールしましょう。
念のためですが、大型船の航路付近で釣りをするような無謀な行為は絶対に避けるべきです。もしそのような場所で釣りをする必要がある場合は、セーフティフラッグに加えて、船舶のレーダーにSUPの位置を映し出すレーダーリフレクターと呼ばれるアイテムがあると、より安心です。
4.防水ケース+スマートフォン
幸いなことに、瀬戸内海は海上でも比較的安定してスマートフォンの電波を拾うことができます。SUPが流されて帰還できなくなったり、不慮の事故が発生した場合は、迷わず海上保安庁(海保)に電話しましょう。
海の上の緊急連絡先は「118」番です。全国どこからでも、最寄りの海上保安本部や海上保安庁本庁につながります。
スマートフォンは、水に浮くタイプの防水ケースに入れて、首からぶら下げておくことを強く推奨します。こうすることで、海に落としてしまう心配がなく、釣った魚の写真を撮る際にも便利です。万が一落としてしまっても、海底に沈んでしまうのを防ぐことができます。
5.飲み水
意外と忘れがちですが、飲み水は非常に重要なアイテムです。日差しを遮るもののないSUPの上は、常に直射日光に晒される過酷な環境です。そんな状況でパドルを使って移動するため、こまめな水分補給は絶対に欠かせません。
特に真夏は、大げさではなく最低でも1リットルの飲み水を持参し、飲み切る前に帰還するように心がけましょう。脱水症状は、判断能力の低下や体調不良を引き起こし、思わぬ事故につながる可能性があります。
安全なSUPフィッシングを楽しむためには、これらの装備は必要不可欠です。しっかりと準備を整えて、安心して海へ繰り出しましょう!
次回の【Re:ゼロから始めるSUPフィッシング Episode.3】では、いよいよSUPフィッシングに挑戦!初めてのSUP鯛ラバで、果たして釣果は得られるのでしょうか?乞うご期待ください!